« May 2005 | Main | September 2005 »

July 07, 2005

オープン・ウオーター

オープン・ウオーター

--米国低予算映画--
監督・脚本・撮影・編集 クリス・ケンティス 
主演 ブランチャード・ライアン(妻役)
   ダニエル・トラビス(夫役)
   サメ
   クラゲ
     
アメリカ人夫婦が休暇を取り、カリブ沖でダイビングを満喫。しかしダイビングスタッフの初歩的なミスで2人が沖に取り残される。懸命に一昼夜波間を漂うが・・・・というストーリー。

ハリウッド映画にはうんざりしている。巨額の制作費、型にはまった演技、実写よりも多いCG、無理矢理に人種・男女構成のバランスを取った配役、疑問多数のストーリー、どんどん酷くなる二作目・三作目、問答無用の大プロモーションで感動無用の大ヒット・・・・この映画は低予算なので、期待できそうと観に行った。

ダイビングスポットは自然界では無い。魚は慣れており人間の手からエサをもらい、サメもボートと人間の集団に怖気づき遠巻きにしているだけ。しかし人間が去ると海の秩序がまた全てを支配するのであります。

船上から周囲の自然を眺めても、船に居るという安心感から恐怖を感じる事は無い。しかし波間に漂う遭難者の目で見ると絶望的に怖い。うねりは体を絶えず揺さぶり体力を消耗させ、時には体を持ち上げ視線を高くして、黒い三角うねりが海面の支配者である事を知らせる。さらに周囲に陸も船も、ご丁寧に希望も無い事をわからせる。水平線近くに湧く雲は無愛想で、遭難者ごときには一瞥も呉れず、絶望感を一層深くする。撮影も監督自身とのことですが、非常にリアルな遭難者の目線により、観客は演出に取り込ま、一緒に絶望してしまうのであります。

やがてクラゲに刺され、サメに取り巻かれて、時折味見をされ、食物連鎖の頂点から下位にランクダウンした事を体感するのであります。ラストシーンは静かで美しかった。詳細は観てのお楽しみと言う事で・・・・・

薄着で冷房の効いた映画館だったので、一層ぞっとできた。海面を一晩漂った低体温症のダイバー気分も味わえました。薄着がオススメの逸品です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« May 2005 | Main | September 2005 »