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February 16, 2005

取調室

鳥越俊太郎氏のドキュメント番組を見た。この番組はご覧になった方も多かったのではと思います。警察主導の冤罪構築の実態は見ていて情けなかった。日本国は、部分的に某国の人権をとやかく言えるレベルではまだ無いですね、これは。
番組によれば、先ず具体性の無いタレコミ電話を真に受けた警察が、選挙違反のシナリオを妄想。
刑事は脚本通りの供述調書を作文し、捺印を強要。その過程は人権無視の一言に尽きます。刑事は皆、富豪刑事の寺島進か、ちょっと前ならゴリさんタイプばかり。任意の取り調べなのに家に帰さない、被疑者に親戚も取り調べると脅迫。罵声を浴びせ、時には同じ姿勢を強要する拷問まがいの取り調べが毎日繰り返されます。カツドンは出ないし、純情派の藤田まこと刑事も登場しません。過酷な取り調べに不調となり病院で点滴を受けいても刑事がやってきて取り調べを断行。さらにはシナリオに沿って、証拠もでっち上げる。とまあやりたい放題です。この結果,取り調べを受けた人の中から複数の自殺未遂者が出てしまったということです。

救いは毅然とした態度で、刑事の面会を断った病院の話が出たくらいでしょうか。

裁判では、「署名した調書」を覆すには膨大な労力が必要となるという事です。この件捜査過程のデタラメさを汲み取った判決が出ることを祈るばかりであります。

日弁連のHP http://www.nichibenren.or.jp/index.html
から、被疑者ノート(PDF版)をダウンロード可能です。詳細は割愛いたしますが、大まかには、
 ・供述調書は取り調べ官の作文
 ・黙秘権がある
 ・署名押印拒否権
 ・調書内容の訂正は可能
 ・妥協するな
 ・被疑者ノートのフォーマット&記入例
ある日突然冤罪で逮捕されるかもしれません、これは一読の価値ありです。

日本の取り調べの過程の密室性は国連機関からも是正勧告を受けていますし、先進国の殆どが取り調べの弁護士立会いを認め、且つビデオで記録を残しています。人権感覚の欠如した法務省は勧告を枝葉末節な理由で拒否。
今後も日本の警察は証拠に拠らず(日本にCSI=科学捜査班は無いのか!グリッソム主任はいないのか!)、安易に自白に頼り、かくして冤罪被害者が発生し続けるのであります。

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